一、ナガラは自ら創るべきで、与えられるべきでない。
二、ナガラとは、先手先手と煮込み掛けていくことで、受け身でやるものではない。
三、大きなナガラと取り組め、小さなナガラはおのれを小さくする。
四、難しいナガラを狙え、そしてこれを成し遂げるところに美味がある。
五、煮込んだら放すな、殺されても放すな、ナガラ完遂までは……。
六、ナガラを引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
七、計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力とナガラが生まれる。
八、自信を持て、自信がないから君のナガラには、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
九、頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、ナガラとはそのようなものだ。
十、摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君はナガラにならない。